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アダムはイブを「知った」とは? そこに恵みが満ち溢れるカギ

  • Writer: yoichi
    yoichi
  • Sep 6, 2020
  • 10 min read

BBC

現在は様々な動画が投稿され、対立があおられている。デジタル化する社会で、対人的なコミュニケーションが低下し、似た考え方の者同士で考え方が偏り、過激化し、或いは孤立してそこでより過激な感情の吐露の重ね合わせで激化していくことに起因している。人間と人間のコミュニケーションを増やさなければならない。

1:27 神は人をご自身のかたちとして創造された。神のかたちとして彼を創造し、男と女とに彼らを創造された。 1:28 神は彼らを祝福された。神は彼らに仰せられた。「生めよ。ふえよ。地を満たせ。地を従えよ。海の魚、空の鳥、地をはうすべての生き物を支配せよ。」

生めよ (お産の産ではない)

paw-raw'

実を実らせる、実を結ぶ、実り豊かになる、成長する、増し加わる

ふえよ

raw-baw'

全ての面において増えること、豊かさをもたらす、その権威になる、成長する、を続ける、大きくなる、秀でる、卓越する、満たされる、偉大になる、数多くなる

神は男と女を、神が彼らになしてほしいと願うことを達成するために、対等な地位で別の役割を与えました。ここで神がアダムとイブに為すべき仕事である「地を従えよ。海の魚、空の鳥、地をはうすべての生き物を支配せよ。」と教える前に、「成長し、実り豊かになり、全ての面において秀でて、偉大になり、地を満たしなさい」と語っていることに留意してください。私たちは神様の与えた何かを成し遂げる前に、自身が成長し、実り豊かになり、全ての面で秀でて、偉大にならなければならないのです。そこには自分の努力が求められるのです。

エデンの園ではアダムとイブは、その地を支配監督する仕事が与えられた。神から彼らに生まれながらにして、与えられた恵みというのは、その地の支配監督するに足りる程度の一握りの恵みであり、アダムとイブがそれぞれ手にしていただけでした。

ある意味、小学校の生き物係とか、花壇係のように役割を先生から与えられ、世話をしていたような状態であったともいえるかもしれない。

そして実を食べ、次の言葉を主が言う。

3:16 女にはこう仰せられた。「わたしは、あなたのうめきと苦しみを大いに増す。あなたは、苦しんで子を産まなければならない。しかも、あなたは夫を恋い慕うが、彼は、あなたを支配することになる。」

恋い慕うtesh-oo-kaw'

手を差し伸ばして追い求める、待ち望む、欲しいと願う

そしてエデンの園か彼らは追放されます。しかし、神は彼らに

3:21 神である【主】は、アダムとその妻のために、皮の衣を作り、彼らに着せてくださった。

と恵みと憐れみをもって送り出します。

そして彼らはエデンの園の外で、結婚し家族となったのです。

4:1 人は、その妻エバを知った。彼女はみごもってカインを産み、「私は、【主】によってひとりの男子を得た」と言った。4:2 彼女は、それからまた、弟アベルを産んだ。アベルは羊を飼う者となり、カインは土を耕す者となった。

知ったyaw-dah'

元の意味は知る事だが、比ゆ的、暗示的に様々な意味を持つ。

認めた、感謝した、良く知った、助言する、答える、約束する、確信する、気に留める、できる、理解する、相手を包む、宣言する、熱心に勤勉な、違いを認識する、発見する、共に耐え忍ぶ、親しい友達になる、有名な、良く知る、教えてあげる、親戚、知ること、知られること、学ぶこと、認識すること、相手に注意を払う、敬意を払う、言いにくいことでも話ができる、

日本語的に肉体関係を持つという意味はない。

つまり、アダムは創世記3:16に示す「支配する」から、神の定めた通りに成長し抜け出し、エバをyaw-dah'、つまり共に耐え忍び、理解し、違いを認識し、感謝し、パートナーとして敬意を払い、言いにくいことでも話ができる事に達した、即ち、恋い慕うものと支配するものの関係が打ち破られ、協力できる姿へと成長したにより、つまり彼らは努力し「成長し、実り豊かになり、全ての面において秀でて、偉大になり、地を満たしなさい」と最初に願った通りになったので、神はそれを良いものとして祝福し、カインとアベルを授けたのである。

当時の事であり、エデンの園から出て簡単に暮らせるわけではない。最初の夜は泊まる場所もなかった。農場も畑もない。まず、協力して食べ物を手に入れ、温かく安心して眠れる場所をつくり、温かい服をつくり、住む家をつくり、畑をつくり、等々から始めたのであり、その中で共に耐え忍び、理解し、違いを認識し、感謝し、パートナーとして敬意を払い、言いにくいことでも話をすることで、支配と恋い慕う関係から、共に理解し協力して乗り越える事かできるようになった過程をも暗示しているのである。

アダムは実を食べて降りかかった事に対して、自分ができる範囲で努力し打ち勝ったのである。まさに「成長し、実り豊かになり、全ての面において秀でて、偉大になり」と願った通りにになったので、義なる神はそれを祝福し、彼らを増し加えられた。

そしてカインがアベルを殺したことで、恐らくは二人の関係は大変なことになったのであるが、それを二人でyaw-dah'、つまり共に耐え忍び、理解し、違いを認識し、感謝し、パートナーとして敬意を払い、言いにくいことでも話をしたから、またも「成長し、実り豊かになり、全ての面において秀でて、偉大になり」と願った通りにになったので、義なる神はそれを祝福し、セツを与えたのである。

4:25 アダムは、さらに、その妻を知った。彼女は男の子を産み、その子をセツと名づけて言った。「カインがアベルを殺したので、彼の代わりに、神は私にもうひとりの子を授けられたから。」

だからセツに男の子が生まれた点については、あえてyaw-dah'(知った)とは書かれていない。

4:26 セツにもまた男の子が生まれた。彼は、その子をエノシュと名づけた。そのとき、人々は【主】の御名によって祈ることを始めた。

この言葉の意味は、どれも夫婦として不可欠な大切な要素を全て網羅している。また、人間関係を作り上げ、良いチームワークを作るためのキーワードも入っている素晴らしい言葉なのである。そして、この正しい関係があってはじめて、二人はエデンの園の外で、色々な面で増し加わり成長することができた。そしてお互いに持っていた一握りの恵みを、出し合い、分け合い、共に耐え忍び、理解し、違いを認識し、感謝し、パートナーとして敬意を払い、言いにくいことでも話をする、彼らは増えていったのです。

「二人又は三人が同意すべき」、或いは私たちは同意してくれる人が必要だ大切なのです。それはお互いの持つ恵みを出し合い、さらなる恵みに変えるということです。

1かける1は1でしかありませんが、1x2は2、2x2は4と増えていくのです。だから私たちは協力と理解が大切なのです。

それは単に夫婦関係に限ったものではないのです。

関係性が確立され、自身が成長し成熟した後、神がなすべき仕事として与えた適切に地を支配するように、或いは地の信託という任務は、さらに高度で素晴らしいものになる。ある意味、小学校の生き物係や花壇係が、プロの牧場農家、花の農家になるようなものである。牧場農家や花の農家はいずれも一人ではできない。多数の人の一致と協力ではじめて、成功した農家になる。多数の人が一致し、共に耐え忍び、理解し、違いを認識し、感謝し、パートナーとして敬意を払い、言いにくいことでも話をする時、神が与えたそれぞれの地の支配、管理は、一人の能力以上にうまく行き始める。そして神はそれを「成長し、実り豊かになり、全ての面において秀でて、偉大になり」が成就したとして祝福しまし加える。

二つの別の集団が合意する時、その結果は一致です。その二つの集団が共に一致して住まうとき、主はその命じた通りに「成長し、実り豊かになり、全ての面において秀でて、偉大になり」が成就したとして祝福を命じるのです。

< 133 > 都上りの歌。ダビデによる 133:1 見よ。兄弟たちが一つになって共に住むことは、なんというしあわせ、なんという楽しさであろう。 133:2 それは頭の上にそそがれたとうとい油のようだ。それはひげに、アロンのひげに流れてその衣のえりにまで流れしたたる。 133:3 それはまたシオンの山々におりるヘルモンの露にも似ている。【主】がそこにとこしえのいのちの祝福を命じられたからである。

一致は結婚、ビジネス、国、地域社会、家族等々を働かせるためのパワーを生み出していくのです。

マタ 18:19 まことに、あなたがたにもう一度、告げます。もし、あなたがたのうちふたりが、どんな事でも、地上で心を一つにして祈るなら、天におられるわたしの父は、それをかなえてくださいます。

神は関係性を最初に確立し、成し遂げる仕事をその次に定めているのです。それは神の神聖なデザイン。聖書的な三つの原理原則があります。合意、一致、豊かさ。

二つが一つとなり、一つが多数となるのです。二人の関係から家族が出来たのです。その家族は地を満たしました。

それぞれが持っていた一握りの恵みを皆で出し合い、協力し始めたのです。

そしてその時、神が真ん中にいて、それぞれが持っていた一握りの祝福を無限の祝福へと変える。

マタ 18:20 ふたりでも三人でも、わたしの名において集まる所には、わたしもその中にいるからです。」

そして一人では弱いから、主は二人で行くようにと定めた。

ルカ 10:1 その後、主は、別に七十人を定め、ご自分が行くつもりのすべての町や村へ、ふたりずつ先にお遣わしになった。

二人が一つになる時、才能、強さ、そしてビジョンの増し加えが起きるのです。一人が弱い部分で、もう一人は強い等々です。神は、自分のための一握りの恵みを持つ一人の人では、実り豊かで、幾倍にも増し加わり、地を埋め尽くし、或いは地を正しく収めることができないことをご存じなのです。それを為すには二人又は三人が同意することが必要なのです。

ダビデはサウロに追われたが、仲間が与えられ、やがてそれは彼を王にする力となっていった。

Ⅰサム 22:1 ダビデはそこを去って、アドラムのほら穴に避難した。彼の兄弟たちや、彼の父の家のみなの者が、これを聞いて、そのダビデのところに下って来た。 22:2 また、困窮している者、負債のある者、不満のある者たちもみな、彼のところに集まって来たので、ダビデは彼らの長となった。こうして、約四百人の者が彼とともにいるようになった。

エステルも、モルデカイも、当時のユダヤ人たちも一人では何もできなかったが、共に祈ることで奇跡が起きた。

エス 4:16 「行って、シュシャンにいるユダヤ人をみな集め、私のために断食をしてください。三日三晩、食べたり飲んだりしないように。私も、私の侍女たちも、同じように断食をしましょう。たとい法令にそむいても私は王のところへまいります。私は、死ななければならないのでしたら、死にます。」 4:17 そこで、モルデカイは出て行って、エステルが彼に命じたとおりにした。

ルツもナオミも一人では何もできないやもめであった。しかし、二人が共にいることを選んだことで奇跡が起きた。

ルツ 1:16 ルツは言った。「あなたを捨て、あなたから別れて帰るように、私にしむけないでください。あなたの行かれる所へ私も行き、あなたの住まれる所に私も住みます。あなたの民は私の民、あなたの神は私の神です。

もちろん良いことばかりではなく、バベルの塔も作った。

創 11:5 そのとき【主】は人間の建てた町と塔をご覧になるために降りて来られた。 11:6 【主】は仰せになった。「彼らがみな、一つの民、一つのことばで、このようなことをし始めたのなら、今や彼らがしようと思うことで、とどめられることはない。 11:7 さあ、降りて行って、そこでの彼らのことばを混乱させ、彼らが互いにことばが通じないようにしよう。」

そしてノアの洪水にも至っている。

6:5 【主】は、地上に人の悪が増大し、その心に計ることがみな、いつも悪いことだけに傾くのをご覧になった。

しかしその無法地帯であった地の上に律法がイスラエルの民を通して入って、やがては祝福となったのであり、聖書はこう書いています。

ロマ 5:20 律法が入って来たのは、違反が増し加わるためです。しかし、罪の増し加わるところには、恵みも満ちあふれました。

全ての人が、それぞれが少なくともこれを為し遂げるべしとして創造されたこと、即ち与えられた地を管理すべしとして与えられたことを最低限度に実行するための一握りの恵みが神から与えられていたのです。しかしアダムとイブが、与えられたことだけをすればよかった温室であるエデンの園を出て、荒野の中で二人が共に耐え忍び、理解し、違いを認識し、感謝し、パートナーとして敬意を払い、言いにくいことでも話ができる、真の結婚と呼ばれる契約に入った時、彼らは手にしていた一握りの恵みから、制限のない恵みの世界へと移行したのです。

そして、その延長線上に神はついに、制限のない究極の、無限の祝福としてイエスを地に送ったのです。

ヨハ 3:16 神は、実に、そのひとり子をお与えになったほどに、世を愛された。それは御子を信じる者が、ひとりとして滅びることなく、永遠のいのちを持つためである。

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