歴史家と政治家の間の緊張
- Ed Delph

- Jan 30, 2021
- 6 min read

過去40年間の伝道生活において、私は90か国以上を訪問して伝道する恵みにあずかりました。私の友人や遠方の関係先はアメリカのおかれている状況について心配しています。「アメリカはどうなっているんだ? あそこでは狂ったように分断しているように見える! 政府はどうなっているんだ? 数多くの騒乱、借金、人種問題、その他はどうなっているんだ? アメリカはコントロール不能に陥っているのか? 」 他の国々の人々はアメリカ人には見えていない、或いは見ていないものを見ているようです。
皆さんと国の停滞や、さらには破綻を防ぐ鍵について分かち合わせてください。
ヘンリー・キッシンジャーは歴史家と政治家の間の対立を捉えています。「私は、自分の事を政治家というよりも歴史家だと思っています。歴史家としては、今まで存在してきた文明はいずれ最後には滅んできたという事実に焦点を当てなければならない。歴史とは、失敗した努力の話であり、或いは知られていなかった大きな志の話であり、達成された望みであるものの最後には思っていたものと違ったものであったと判明したことの話なのです。ですから、歴史家としては悲劇が避けられないという感覚でいるのです。政治家としては、問題が解決できると想定される一つの行動なのです。」
歴史家としてのキッシンジャーは一つの視点を持っていました。歴史が歴史家の言うことを証明する時、政治家としての立場に固執するのは困難なのです。多くの国々は正しく出発し、間違えた形で終わるのです。国を強くした建設的な価値観は、それを弱くする破滅的な価値観へと変遷していくのです。ほとんどすべての国々はその歴史に春夏秋冬を持っているのです。国々は決して歴史に学ばないことを歴史は証明しています。
以前偉大であった国々が元の「家」から遠ざかるにつれ、その国々は道に迷いだすのです。Sydney Harrisはこう言っています。「人々は過去は死んだと言うのが大好きだ。しかし、本当は死んでいるのは未来なのだ。私たちは、生きた過去から学んだことを現在に応用することのみによって、私たちはそれを生かすことができる。」国々は昔から言われていることを忘れているように見えるのです。「他人の間違いから学べ、二匹目のネズミがチーズを手に入れる。」私たちは学んだネズミになれれば、多くのチーズを手に入れることができるのです。
多くの偉大な国々が以前にたどった道筋を歴史は私たちに見せているのです。1.束縛から心の内側の信念信仰へ 2.心の内側の信念信仰から大きな勇気へ 3. 勇気から自由へ 4.自由から豊かさへ 5.豊かさから自己中心へ 6.自己中心から満足へ 7.満足から無気力へ 8.無気力から依存へ 9.依存から束縛への回帰。歴史とは勝者として生まれながら負けるべき条件に陥った国々の山なのです。
Edward GibbonはThe Decline and Fall of the Roman Empireという本を1788年に書きました。彼は何故ローマ帝国が枯渇し死に絶えたのか、5つの理由を見出しています。その理由とは; 1.人間の社会の基本である家の尊厳と神聖さの弱体化 2.大衆のための無料の食事と円形闘技場の為に高い税金による公共のお金をつぎ込んだこと 3. 狂気にみちたような悦楽と娯楽が年々過激化、残酷化、不道徳化したこと 4.強大な軍備拡張を続けた一方、真の敵は個々人の責任の劣化にあったこと 5.宗教の劣化 – 信仰はより形骸化し、神の人生にふれることが希薄化し、人々を導く力を失っていったこと。何か身に覚えがありませんか?
私が最初に述べた通り、アメリカがこれを見つめる前に他の国々はこのパターンがアメリカにはびこり始めているのを目にして見ているのです。政府が自分を助けてくれると思う人は、うぶなのです。ある賢い人はこう言っています。「政府は問題を解決しようとすることの芸術だ。政治とは権力を集めようとする行動だ。この二つは時として交わるが、常にそうではない。」これは大半の政治家に当てはまることなのです。絶対的な権力は時間とともに腐敗しているように見えるのです。
Billy Grahamはこう言っています。「歴史の教訓は、人によって工夫されたどんな国や政府も、永遠に反映しないことを教えている。」今。もしかしたらアメリカにおいて現在起きていることとは、国が神と神の価値観、すなわち真実、礼節、協力、人間性といったものを捨てたときに起きることではないでしょうか?
そうです。今こそ人種主義やその他の不正義を止め、しかし混乱や欺瞞、権力争い、復讐或いは不正義による対抗によらずそれを行わなければならないのではないでしょうか? 私たちはそれを神の方法で成し遂げなければならないのです。ミカ6:8は不正義について完璧な形で述べています。私たちは「ただ公義を行い、誠実を愛し、へりくだってあなたの神とともに歩むこと」をすることが必要なのです。これらの一つや二つではなく、三つがそろわないといけないのです。現在、私たちはこの解決のためのいずれの一つさえもうまくできていないのです。
若者たち。直近の未来はあなた方によって決まるのです。かかわりを持ちましょう。国の滅亡の道を逆戻りさせることを知っている政治家となるのです。まずは治め、そして次に政治的にありましょう。今こそ、アメリカの過去を見つめ、アメリカの未来を確かなものにするのです。私たちが国の歴史に深く立ち返り何がこの国を強くしたのかに手を伸ばせば伸ばすほど、この国の未来はより長く高くなるのです。私たちの国の未来は私たちの国の隠れた過去なのです。
ある人は私たちに過去を忘れてほしいと望んでいるでしょう。私たちがそれを成すとき、私たちは私たちの未来を弱体化させるのです。私たちは、良い面と悪い面両方の歴史が教える教訓を学ばないのです。何故アメリカがこのような形なのかを発見しましょう。そうすれば合衆国憲法はもっと意味あるものになります。アメリカの「悪い面」を正し、しかし全てのアメリカの「正しい面」をその過程で引き裂き、はがしたりしないようにするのです。もし自分が賢くないなら、前向きなことは後ろ向きになりえるのです。政治家は、カオスや無関心ができないことを成しどけるものなのです。
その歴史家はタイタニックの沈没について述べています。政治家は氷山を避けて船を操舵する責任があり、そのタイミングを見て歴史を変えるのです。政治家が、過去から喜んで学び、現在に目を留め責任を持ち、私たちが将来に確信を持つためには時間が必要なのです。神の助けと、そこにいる政治家の皆さんと共に、私たちはアメリカを傷つける道から回避させることができるのです。真の政治家とは自分の国に最善を尽くすのであり、自分のためにはしないのです。皆さんは、アメリカの一時的な管理責任を与えられているのであり、保有者ではないのです。神がこの国の保有者なのです。
ここに、この国の歴史上の重要な時にあっての自分たちへ書き記すことのできる一通の手紙があります。「親愛なる過去殿、いろいろな教訓をありがとう。親愛なる未来殿、私は覚悟ができています!」私たちはこれができるのです。私は私たちができると確信しています。
エド・デルフ/Ed Delph January 25, 2021, CCC
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