心に安心感のある大人を育てるのに必要な驚くべきプロセス
- Ed Delph

- May 2, 2020
- 6 min read

数週間前、私と妻は大きなコストコに買い物に行きました。私たちが行ったそこには、マスクをした白髪の老人たちが山のようにおり、その人込み中の中でトイレットペーパーや手指の消毒剤などを他のものと一緒に買いあさっていました。ホットドッグとコーラのテイクアウトを待つ場所で、私は十代の従業員に目をとめました。彼女がCOVID-19について繰り広げられているこの状況をどう見ているのか興味があり、私は彼女に話しかけました。
私はこう語りかけました。「私はもうじき人生の終わりに近づいているけど。いままで、キューバ危機、ブラックマンデー、ニューヨークのテロ、2008年のリーマンショックを経験してきたんだ。君は、その頃はまだ幼くて記憶にないか、生まれていなかっただろう。このCOVID-19は君の最初の危機だね。君自身や同僚はこの危機をどう思っているんだね? どうやってこの状態とつきあっているんだね?」彼女の答えは「ええ、私たちは単にこれを受け入れて、過ごしているだけよ。私たちは、きっと抜け出せると思うわ。」私は彼女の短く、簡単な答えは素晴らしいと思いました。
ある意味において、私は2000年代生まれの子たちがこの危機を通り抜けている事を喜ばしく思います。2000年代生まれのミレニアルたちは、その現実の人生において峠を越え、回り道をし、遅れをとり、破綻し、それはちょうど先の世代すべてがそうであったようになのです。どうか私の言ってもいないことを想像しないでください。私は、愛する人を失った全ての家族に心を痛めています。私はここで概念的な話をしているのです。人生とは、失望と困難の連続であり、全ての世代は迫ってくる困難や障害をどう通り抜けていくべきかを知る必要があるのです。それはiPhone、アプリ、異国風のコーヒー、多国籍料理、テーブルの周りの神秘的なフレーズ、或いはより良い世界を作るためのzoom会議よりも意味のある事なのです。
現実として、親というものは子どもに最善を尽くしたいと願うものなのです。もし世の親たちに対して、その子供たちの将来に臨むことは何ですかと尋ねるなら、多くの親たちは、その子どもたちが大きくなったら、幸せで、心に安心感があり、自信に満ちていた欲しいというでしょう。それは言うには素晴らしいことですが、その保証などどこにもないのです。そうですよね? 旅や音楽の体験がそれを保証するのでしょうか? それらは素晴らしいものですが、しかし、それらは子どもたちを現実のシナリオに準備させるものでしょうか? 部分的にはそうでしょう。
しかし、「COVID-19の体験」は次の世代の人生を通してどう作用するのでしょうか? 問題は問題が起きるまでは、問題はないということです。最も愛され、教育を受け、かわいがられて育てられ、才能を持ち、甘やかされ、旅行を楽しんだ人々は、問題が起きたときの恐れ、罪、失敗に興奮するかもしれません。私たちは、心に安心感の無い大人たちが現在の危機において興奮しているのを見ています。そうですよね?
であれば、どうやって人は心に安心感をもった大人を育てることができるのでしょうか? どうやってミレニアルたちが人生の激しい起伏に備えることができるのでしょうか?
心理学者のEdward Hallowell博士は安心感を持つためにこう述べています。子どもは二つのスキルを身につけなければならない。(1) 逆境を乗り越える能力。(2)喜びを心に持ち続ける器の大きさ。彼は続けてこう述べています。「人生は失望で一杯だ。最初に失敗し、挑戦し、もう一度挑戦し、さらに挑戦し続ける事だけが、人をそこから抜け出す力量を身につけさせるのだ。」言い換えるなら、基本的な資質は外にはないのです。それらは内側にあるのです。人は「人格」によって作られるのであり、「教育」によるのではなく、それは危機の時に真実の自分を明らかにする。
皆さんは「苦労しなければ何も得られない」という言葉を耳にしたことが有ると思います。今日、多くの人々がその言葉は「苦労せず、そして苦労なし」であるべきだと思っているでしょう。「苦労せず、そして苦労なし」というのは天での人生の為に取り置きされているのであり、地の上の人生にそれはないのです。お分かりでしょう、自分がどれだけ成長したかというのは、苦労の中でどれだけ踏ん張れたのかということに依存しているのであり、それは私たちの視点と行動を変えるものなのです。
以下に安心感を持った大人、良き時も悪い時もうまく対処していけるる大人を育てるための方程式があります。成長=変化。変化=喪失。喪失=苦労。苦労=成長。Samuel Chandがこう述べていました。人々は順調な時には成長しないのです。そこには成長する理由もないのです。人々は困難に直面した時に成長するのです。現在、皆さんがどのような困難に直面していたとしても、それは自身の成長のためなのだと知ってください。
何故、第二次世界大戦の世代が最も偉大な世代だと言われるのでしょうか? それは簡単なのです。大恐慌が最も偉大な世代を作り上げたのです。彼らの抱えた問題が、自身の中の偉大さを引き出したのです。内面の忍耐、辛抱、労働の倫理、くじけない態度、そして創意、これらは彼らとその両親の世代が苦しい時代に学んだものであり、それが彼らを素晴らしい時代へと導いたのです。過去に乏しかったということが、未来における豊かさになっていったのです。このために何かの犠牲が必要だったのでしょうか? そうです。必要だったのです。「苦労しなければ何も得られない」なのです。
以下に皆さんのために言葉で描くものがあります。ブドウの木は何も手入れされないと、大きく、ゴツゴツし、葉っぱだらけになります。その木は元々の性質としてそういう外見が好きなのです。葉っぱだらけの外見の強さは、外見が良く見えることを表しています。「ほら、私の学歴がある。私の資格を見てくれ。何着の有名デザイナーの服を持っているか、見てくれ。」外見が見た目に印象的で、素晴らしいものに響いたとしても、そのブドウの木には何も実がないのであり、しかしその実こそがブドウの木の存在理由なのです。それを結ぶには内面が必要なのです。
歴史は私たちに次の原理原則を示しました。形(大きく、美しいブドウの木)とは機能(実を結ぶこと)を犠牲にしてしまうものであり、剪定されることを覚悟しなければならないのです。剪定とは、刈り込まれることであり、自分が手に握りしめているものを手放すことなのです。刈り込みは罰することとは違うのです。刈り込みとは、より多くの身を結ぶためのものなのです。もう一つ。ブドウの木の刈込みの時が後になればなるほど、将来刈り込まれる枝は大きくなるのです。おっと、この言葉を教えてくれたAshley Wooldridge牧師に感謝です。
恐らく、これが今の世界に起きている事でしょう。もしかしたら、今はより大きく、より良く、より偉大なものとなるための刈込の時期なのかもしれません。もし私たちが変化し、外側に向けて突き出でいる枝ではなく、内面の実を用いることができるなら、私たちは次のより偉大な世代を生み出すことができるかもしれないのです。
ミレニアルの方々、ジェネレーションX、Yの方々、私の皆さんへ向けての言葉です。この危機をより安心感のあるしっかりとした大人になるためのきっかけに変え、真の品格の実を収穫するのです。これができれば、皆さんは世界を正しく引くり返して直すことができるのです。
エド・デルフ/Ed Delph May 4, 2020, CCC
Ed Delph/NATIONStrategy
7145 W. Mariposa Grande Ln.
Peoria, AZ 85383 USA
623-363-9961 * Fax 623-537-1446
www.NATIONStrategy.com
"People Who Empower People To Transform Communities'


Comments