好天の中で飛ぶか、悪天候の中で飛ぶか
- Ed Delph

- Oct 17, 2020
- 6 min read

私の人生のハイライトの一つは空を飛ぶことを学んだことです。それは結構なプロセスでした。将来のプライベートパイロットとして、私はフライト学校に行き、どうやって飛ぶのかを本で学ばなければなりませんでした。次に、私は筆記テストに合格しなければなりませんでした。その後、私は実際の飛行機で飛行訓練を開始したのです。それは単に飛行理論について知識を本で学ぶことや、筆記試験に合格することとは違いました。やがて私の経験値は本で学んだことに追いつき、やがてアリゾナのパイソン、セドナ、タクソン、フラッグスタッフなどへと仕事や遊びで行くようになったのです。
パイロットにとって飛行中の最大の心配事は雲の中に入ることで、前が見えず、乱気流に巻き込まれることです。パイロットは水平感覚を失いバーティゴ(めまい)と呼ばれる状態に陥るのです。バーティゴに陥ると、上に向かって射るのか、下に向かって射るのか、旋回しているのか、の感覚をあっという間に失うのです。パイロットは水平飛行しているつもりでも、旋回していたり、失速していたり、何か危険な状態になっていたりするのです。雲の中を飛んでいる時には水平感覚を失うので、感覚は全く役に立たなくなるのです。
パイロットたちはこのような状態に対処するためにどうするのでしょう? 彼らは飛行機の中で計器を頼りに飛ぶ練習をするのです。その過程は「Instrument Flight Rated」(IFR)と呼ばれます。IFRで認められたパイロットは水平感覚を失ったとき、自分の五感は信用できないこと理解します。そして、自分の感覚がどうであれ、飛行機の計器を頼りに飛行を続けるのです。
計器は嘘をつきません。計器は感覚など気にしないのです。計器はパイロットに飛行機の本当の姿勢と悪い状況を伝え正しい判断をさせるようにするのです。嵐の中の空と乱気流の中を飛行することは、何が信頼出来て、生きて出るためには何をすべきかを知る人にとっては対処可能なものなのです。
ここに私たちにとっての良い教訓があります。私たちが繁栄し、或いは良い時を過ごしている時は人生は簡単です。私たちは明確に物事を見つめることができ、全てがコントロールできているように見えます。しかし、私たちが人生で雲の中のIFR状態になった時、私たちの方向感を失った感覚で先に進まない方が良いのです。何故でしょうか? 方向感を失った感覚を信頼することはバーティゴに至るからです。雲の中の乱気流の状況で飛行中に墜落したりバーティゴを起こしてヒヤリとした多くのパイロットのように、人々は信仰的、知的、或いは感情的なバーティゴに陥りかねないのです。その結果、私たちはバーティゴの中で意思決定し、コントロールを失い地面に向けてスピンしながら墜落、激突していくのです。
どうしたら避けられるのでしょうか? 乱気流の時に計器飛行をすることを学ぶのです。もしIFR資格を持っていないなら、気持ちの良い空が一瞬にして厄介な空に変わりえるのです。しかしIFR資格を持っているなら、晴れ渡った空に戻るまでの間、厄介な空にも対処できるのです。
神が私たちに計器によるIFR飛行をするような状況に対して完璧な計器を与えてくれていることをご存知でしたか? それは聖書と呼ばれるものです。聖書は飛行機の計器のようなものです。聖書は私たちを真実に導き入れ、神から来る実を与えるためにあるのです。それは私たちに、人生の試練の時に決断する必要に迫られる命を選び取る判断に必要な、計器の指示値を与えてくれるのです。
人生は飛行機で飛ぶようなものです。そこには上昇と下降があり、多くの乱気流が待ち構えています。上昇している時、聖書から知恵を最大限得てチャンスを最大限生かしましょう。下降している時、計器に集中してバーティゴの感覚に影響されることがないようにしましょう。言葉の神は、神の言葉を通して語るのです。神は言っています。「私を信頼しなさい。私を信頼しなさい。私を信頼しなさい。私の言うことを自分で調整するのではなく、私を信頼しなさい!」
皆さんの多くは聖書についてある程度はご存知と思います。しかし、聖書を知ることと、聖書が言っていることを実行することとは全く違うことなのです。IFR資格を持つパイロットは、単に何をすべきかを知るだけではいけないのです。IFR資格を持つパイロットは、自分がすべきだと知っている事を忠実に実行しなければならないのです。パイロットは操縦桿をしっかりと握り、計器に従いそれを動かさなければならないのです。
聖書は、神の言葉をしっかりと握りしめなさいと語っており、それはまるでパイロットが飛行機の操縦桿をIFR状態で握りしめるようなものです。皆さんはどうしているでしょうか?
すこし概念的なことを考えましょう。自分の手を見つめてください。親指と四本の指がありますよね? 嵐の中で、自分が操縦桿か操縦装置を握りしめているとしましょう。
自分の人差し指で操縦桿を押さえているとしましょう。何が起きるでしょうか? 自分が直面している乱気流により、その指から操縦桿が奪われてしまうのです。自分の人差し指は飛行機を動かすのに十分な力を持たないのです。中指を人差し指に加えて握ったとしましょう。すると飛行機を操縦するのに少しは近づくのです。薬指をさらに加えましょう。もっと良くなりましたが、十分ではありません。さて、小指を操縦桿に加えましょう。良くなりましたが、十分ではありません。そこでさらに親指を操縦桿に添えて、しっかりと握りましょう。これだと操縦桿をしっかりと握っているので、計器を見つめながら安全に目的地に向かって着陸ができます。
同じことが神の言葉をしっかりと握りしめる事にも言えるのです。私たちの人差し指は神の言葉を聞くこと(ルカ8:15)。しかし、どこかの教会で礼拝メッセージを聞くことは偉大なスタートですが、それが全てではありません。次に中指です。それは神の言葉を読むこと(Iテモテ4:13)です。そして薬指は神の言葉を学ぶこと(IIテモテ2:15)です。これで神の言葉を握りしめる準備ができたのです。小指を添えましょう。それは神の言葉を大切にすること(詩編119:15)です。そして最後に、親指ですが、それは神の言葉を常に思い起こすこと(詩編119:16)です。常に思い起こすこととは、全てを一緒に働かせ、気づいた時に自分の知識をすぐに使えるようにしておくことなのです。
さあ、これで皆さんはしっかりと握りしめ、神の言葉という計器と共に飛行することができるようになったのです。昨今、何か厄介な空だと思っていた青空は、実は偽りの晴れ間だったのであり、しっかりと学んだパイロットの皆さんが扱うなら、それに正しく対処できるのです。
忘れないでください。仲間のパイロットたち。私たちは自分の感じていることで動かされないのです。私たちは、真実の言葉だけによって動かされるのです。
エド・デルフ/Ed Delph CCC October 19, 2020
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