受刑者と馬に語り掛ける男
- Ed Delph

- Mar 20, 2021
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私はこのコラムで2012年にアリゾナ州フローレンスにあるアリゾナ州立刑務所に大きな影響を与えた私の友人の牧師の話を書きました。かれは2012年からフローレンス刑務所で働きました。最近、私は彼に電話し近況を尋ねました。私は2012年当時の話からお話を始め、最近の話を書いて締めくくりたいと思います。読んでください。
私に19年間牧会してきた教会を手放し、フローレンスのアリゾナ州刑務所の性格の荒い馬とロバの監督官になった牧師を紹介させてください。
「何年か前、アリゾナ州グレンデールのHope ChapelのRandy Helm牧師は何年もかけて自分のあることについて発見をしました。Randyは性格の荒い、或いは虐待された馬やロバに対して、世界中でほんの一握りの人にしかできないことができるのです円形の馬の調教のための囲いのなかに、ネバダ州から連れてきた性格の荒い馬を彼と共に入れると、30分もすると、その馬はなついて鞍をのせることができるようなるのです。
Randyは馬にささやく者なのです。馬やロバは、家畜、虐待されたもの、性格の荒いものを含めて彼を信頼するのです。彼はその賜物をさらに磨きをかけたいと思い、テネシー州にあるLyons Legacy馬トレーニングセンターの認定トレーナーになったのです。
牧師として、Randyは好き放題ふるまう人、虐待された人、傷ついた人の相談に乗ることが得意でした。そして彼は馬を癒すことと人を癒すことの相関性を見つめ始めました。彼は傷ついたり、恐れに囚われている人に、虐待されて傷ついた馬がどうやって癒され回復をするのかを見せることで対応していくことができると気づいたのです。
彼は虐待された女性や他の教会の女性を対象にした伝道活動で馬によるクリニックを行い始めました。女性たちは、恐れに満ちた虐待された馬たちがRandyの優しい方法で落ち着き始めることを自分の事と結びつけるのです。女性たちは馬の問題を見つめることを通して、自分の問題を理解するのです。彼らは虐待された馬の中に自分自身を見つめるのです。
私はRandyの開催するクリニックの一つを訪れたことがあります。最初に彼は性格の荒い、または心に傷のある馬を相手に、どうしてこの馬がこうなったのかを説明します。馬は反抗的で、もう二度と傷つきたくないと感じているのです。Randyは馬に静かに語りかけ、自分は馬を傷つけたくないのを見せます。馬は信頼したいと思うのですが、まずはRandyが信頼するのに足りるか証拠を見たいのです。数分後、Randyは馬の信頼を勝ち取り、馬は彼と共に歩き始めるのです。そしてしばらくすると、Randyは馬の上に乗っているのです。
Randyは他のものも発見しました。多くの刑務所の受刑者たちは野生馬と同じ問題を抱えていました。そこで、「性格の荒い」な受刑者たちが性格の荒い馬をどうやって扱い訓練するかを学ぶとき、その過程を通して自分を彼らも理解していくのです。受刑者たちは、怒りと虐待的な態度を抑制することを学び、我慢することを学び、そして他の問題も取り扱うことを学び取るのです。つまり、受刑者たちが馬を訓練することは自分を訓練することにもなっていたのです。すばらしいことではないでしょうか?
この結果、Randy牧師はアリゾナ州フローレンスのアリゾナ州受刑者矯正局の性格の荒い馬およびロバ監督官の職に就くことになりました。馬小屋を掃除することから馬を訓練するまでのすべてのプログラムを彼と共にこなしていく25名の受刑者スタッフを抱えています。Randyは教会の牧会から、性格の荒いまたは虐待された馬を僕する立場へと変わり、さらにはその過程で傷ついた人や受刑者を癒す働きもしているのです。そしてそれによって世の中が良くなるのです!」
2021年3月に時は流れ、近況を書かせてください。Randyのフローレンス刑務所での伝道活動の開拓は拡大しています。現在、25名の受刑者が気の荒い馬やロバの訓練をしています。他に受刑者10名が、飼育エリアで動物の世話をしています。受刑者矯正局は1500頭の馬とロバを世話することができます。最も多い時で998頭の馬がそこにいました。
現在、500頭の気の荒い馬と200頭の気の荒いロバが施設にいます。ロバはアリゾナ州から集められています。気の荒い馬はネバダ、ワイオミング、カリフォルニア州から来ます。動物たちがしつけられ、訓練された後、牧場の見回り用の馬、狩り用の馬、米国国境警備隊に売られていくのです。国境警備隊は馬をワシントン州、アイダホ州、ワイオミング州、アリゾナ州、ニューメキシコ州、そしてテキサス州で用いているのです。
このプログラムに参加している受刑者たちは大きく変化しています。わずか10~15%の受刑者が再び刑務所に戻るだけなのです。ここで訓練を受けた受刑者たちは自分の居場所を馬産業の中に見出すのです。受刑者の配偶者と家族は、受刑者たちの現実の目に見えた変化が継続的に起きていることを喜んで証言しています。教訓 ; 自分の場所を見つけたとき、自分の未来も見つかる。
フローレンスで起きているニュースは世界に広がっています。Randy、彼の馬スターバック、そしてこの素晴らしい州のプログラムはUSA Today誌、ロイター、AP、NBC、FOX、アニマルプラネットで紹介されました。YouTubeでドキュメンタリーを見ることもできます。このアリゾナ州受刑者矯正局のプログラムはフランス、イギリス、オーストラリア、メキシコでも紹介されています。Randyは今年、デンマーク、アイスランド、オーストラリアでマスタング種、受刑者、そして馬にささやきかけることについて話す予定なのです。
数年前にRandyを牧師として9人が共にFlorence Cowboy Churchを設立しました。その教会は9人から800人に成長しました。その講話の仕方は独特です。95%のメッセージは馬の背中に乗って語るのです。RandyはCountry ThunderおよびTexas Thunderと呼ばれるカントリーミュージックコンサートも行い、30,000人ほどを集めます。RandyはLessons from Horsesというタイトルの本を書いており、その本はアマゾン、Barnes and Noble、そしてKindleで手に入ります。
ここにRandy、受刑者、そして以前は気の荒かった馬たちによる教訓があります。自分がついに鞍を受け入れたとき、参加すべき新しい群れを見つけるのであり、そうでなければ昔の行動に戻ってしまうということです。そして、自分の馬的な感覚を用いるのです。それは安定した思考をもたらすのです。
Arizona Cowboy Ministriesに関心のある方は、helmhorsemanship@gmail.comに連絡してください。
エド・デルフ/Ed Delph March 22, 2021, Equipping People for Life CCC
Ed Delph/NATIONStrategy
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