上に上がりたい? 下に書きなさい

80歳の夫婦が、いつも自分たちが色々と物忘れするので心配していた。医者は、彼らは年を取っている以外、本当に何も問題はないと太鼓判を押した。医者は彼らにノートを持ち歩いて忘れないようにそこに書き留めることを提案した。

何日かのち、その年老いた男は起き上がり台所へと言った。妻が言った。「あなた、起きたついでに私にアイスクリームをお皿に盛ってきてちょうだい。」「オーケー」すると彼女は言った。「ついでに、その上にチョコレートシロップをかけて、チェリーもいくつか乗せてちょうだい。」最後に彼女は言った。「書き留めておいた方がいいわよ。」「忘れたりしないさ」男は言った。20分後、彼は部屋に戻ってきて彼女にスクランブルエッグとベーコンを載せた皿を手渡した。彼女はにらめつけて言った。「私は書きなさいって言ったでしょ! 私はあなたが忘れるだろうと知ってたの!」「ワシが一体何を忘れたというんだ?」彼は聞いた。彼女は答えた。「私のトーストはどこ?」

老齢に満足できず、若さを取り戻したいと願っている人々の思考を考えてみましょう。よく言った!

今日、ビジョンというテーマを考えてみたいと思います。ビジョンとは、人や人々の集まりが行動するように動機づける望ましい未来へと誘う絵姿です。聖書に出てくるハバククは、彼とイスラエルの人々の人生が悲嘆に包まれている時に、神が彼に解き明かしたので、ビジョンのプロセスを知っていました。ハバククが学んだ太古の知恵を拾い集め、私たちも拾い集めることが出来るようにしましょう。

「主は私に答えて言われた。幻を板の上に書いて確認せよ。これを読む者が急使として走るために。この幻は、定めの時について証言しており、終わりについて告げ、まやかしを言ってはいない。もしおそくなっても、それを待て。それは必ず来る。遅れることはない。」ハバクク2:2-3。

これは、私たちがビジョンの第二のステップに踏みだそうとするとき、実際的で容易なことです。第一に、ビジョンを見つめましょう。そして自分たちや他人の為にビジョンを書き留め、掲示から現実へと移すようにアイディアを実行しましょう。まとめます。ビジョンを見つめ、ビジョンを書き留め、それを明確にし、ビジョンを語り、始めるのに適切な時を待ち、それを実行し始めるのです。

多くの人々はビジョンを語ることは得意ですが、ビジョンを実行することは苦手です。何故でしょうか? 私たちか゛ビジョンを書き留めないからです。アイディアは思考の世界にとどまり、実世界で決して現実のものになることはないのです。そのアイディアは、チョコレートとチェリーが載ったアイスクリームになるのではなく、トーストを欠いたスクランブルエッグとベーコンになってしまうものなのです。それが明確に思い出せないからです。何か身に覚えはありませんか?

成功を収めた創造的な企業のはどこから始まるのでしょうか? それはビジョンを書き留め、それを明確にする部分からです。ビジョンを書き留めることは、やがて人々が紙の上の文字を読み、見つめて、考え始める何かからアイディアへと変わっていくのです。ビジョンを書き留めることは、自分と他人に対してそれをコミュニケーションできるようにするのです。

どれだけ多くの人々が良いアイディアを「アイディアランド」で無くしてしまってきたでしょうか? 毎晩、ベッドの横にノートパットを置くだけで、夢を実行に移すことが出来るのです。しかし、皆さんが私と同じなら、深夜に自分の頭に浮かんだ素晴らしい考えを思い出そうとするのにストレスを覚えるでしょう。私はムカデの足よりも数多くのアイディアをなくしました。なぜなら、自分のベッドの横にノートパッドを置くべきだったのですが、それをしなかったからです。Greg Meyerはこう言っています。「もし私がそれぞれの一億円の価値があるアイディアで一ドルずつでも稼げたら、私は今頃大金持ちだった。」身に覚えはありませんか?

またアイディアを書き留めることは、コストを考えビジョンを現実へと作り変えることへと向けていきます。イエスはルカの福音書14:28-30でこう言っています。「塔を築こうとするとき、まずすわって、完成に十分な金があるかどうか、その費用を計算しない者が、あなたがたのうちにひとりでもあるでしょうか。基礎を築いただけで完成できなかったら、見ていた人はみな彼をあざ笑って、『この人は、建て始めはしたものの、完成できなかった』と言うでしょう。」

作家のピーター・ローは私たちに「時間を過ごす人生をおくるのではなく、時間を投資する人生を送る」ように勧めています。目的をもった考えを持つ人々は、自身の夢やビジョンの周りにあるゴール、ビジョンそしてプランに自分の時間を投資していくのです。多くの目的を持った人々は周囲に左右されません。彼らは賢いのです。彼らはどこから始めるのでしょうか? 彼らはビジョンを書き留めるのです。そしてアイディアが成果になっていくのです。一億円の価値があるアイディアなどというものは存在しないのです。一億円の価値がある行動だけがあるのです。コミュニケーションが始まった時に、実行が可能になるのです。どこからコミュニケーションが始まるのでしょう? 自分がそれを書き留め、他人がそれをもって走ることが出来るようにしたときです。

私が英国のロンドンにいた時、成功した講演者たちが名を連ねる会議で、その中に混じって講演しました。その中の一人を想像できますか?　神から言葉を聞く預言者シンディ・ジェイコブスの横に座ったのです。他の講演者の話の間、彼女は私にその口からささやき続けたのです。「本を書け、本を書け、本を書け」それは私がすでに頭の中にあったことの確証でした。神は私に「Church@Community」というタイトルの本を書いてほしかったのです。今日、その本は実際に存在しており、他にも9冊の著書があります。何故でしょうか? 私か゛本を書きかけていたときに、それを書き留めたからです。

上に向かいたいでしょうか? なら書き留めましょう。そうすれば、トースト以上の価値を与えるのです。もし書き留めなければ、そのアイディアはトーストなのです。

エド・デルフ/Ed Delph August 16, 2021, CCC

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