一人の人の力
- Ed Delph

- Oct 9, 2021
- 6 min read
ある困難な状況に喜んで立ち向かった一人の人物の実話を皆さんと分かち合いたいと思います。この話は、世の中を良くしようとした一人のメイドの話です。彼女は自分の快適な立場から踏み出て、暗い状況の暗闇へと一歩足を踏み入れたのです。彼女は現実を受け入れ、修復への一歩を踏み出したのです。彼女は卓越した結果をだした普通の人物なのです。そしてその後の歴史を作ったのです。
私はこの出来事をファクトチェックしましたが実話でした。この逸話を読み、将来の解決者であり世の中をよくする人物でもある日常の人間が、見下され無視されている誰かに対して喜んで救いの手を差し伸べ、与えたお話です。
Frank Mayfield先生はTewksbury病院を見学していたが、そこを出ようとしたとき、彼は年老いたメイドの人とぶつかった。驚いた場を取り繕うために、Mayfield先生は質問をし始めた。「ここで何年働いているんだね?」「私はここがほとんど開業したときから働いていますよ。」メイドは答えた。「私にこの病院の歴史を教えてくれないかね?」彼は尋ねた。「私には何かお話しできるものがあるとは思いませんが、ちょっとお見せすることのできるものならありますよ。」
そして彼女は彼の手を取り、建物の最も古い区画の地下室に案内した。彼女は、鉄格子が古びてさび付いている小さな牢獄の部屋のような区画の一つを指さした。そしてこう言った。「この牢獄の部屋にAnnie Sullivanが閉じ込められていたのです。」「アニーって誰?」その医者は質問した。
「アニーは、誰も彼女に何もしてやれず手に負えなくなったので、ここに連れてこられた若い女の子でした。彼女は噛みつくし、叫ぶし、人々に食べ物を投げつけていました。医者や看護師たちも、彼女の診察はおろか何もできない状態でした。彼らが何とかしてみようとしたけれども、彼女が唾を吐きかけたり、引っかいたりしているところを私も何度か見かけました。」
私は彼女よりわずか二、三歳ほど若いだけでしたので、こう思っていました。『あんな檻に入れられたら、私だって憎しみがこみ上げるでしょうに。』私は彼女を助けてあげたいと思いながらも、どうして良いかわからなかったのです。つまり、もし医者や看護師たちが何もできないなら、どうして私のような者に何ができるのか?と思っていたのです。
私はどうして良いかわからず、ある夜、仕事の帰りに彼女にブラウニーは欲しい?って聞いたんです。翌日、私は彼女にブラウニーを何個か差し入れました。私は彼女の檻にそっと近づき、こう言いました。「アニー、私はこのブラウニーをあなたの為に焼いたの。私はここの床の上に置いておくから、ほしかったら、ここに取りに来てもっていってね。」
そして私はできる限り急いでそこから離れました。彼女が私に何かを投げつけるかもしれないと思ったからです。しかし、彼女はそうしませんでした。彼女はブラウニーを手に取り、食べたのです。その後、彼女は私が近くにいると、少し良い態度を取るようになりました。時々、私は彼女に話しかけました。一度、彼女を笑わせたことも有りました。
看護婦たちがこのことに気づくと、医者に事の次第を話しました。そして彼らは私にアニーを一緒に助けたいかと尋ねてきたのです。私はもちろん、できるならと答えました。そして彼らがアニーの世話をしたり診察したりするときは、私が最初にアニーのところに行き、なぜこれから彼らが来るのか説明するようにしました。私の説明で彼女は落ち着き、私は彼女の手を握りしめ、念を押して確かにしてあげました。この結果、彼らはアニーがほとんど盲目であることに気づいたのです。
彼女と共に4年働いたのち、それはアニーにとってびっくりする出来事でした。パーキンス財団の盲学校が扉を開いたのです。彼らは彼女を助けることが出来、彼女は学び始め、自分で先生になったのです。
アニーはTewksbury Institute病院を訪問し、自分がどんな支援ができるかを見て回りました。最初、病院長は何も言わなかったのですが、ちょうど受け取った手紙のことを思い出したのです。ある男が、自分の娘のことでその先生に手紙を書いたのです。彼女は何もしつけられておらず、ほとんど動物のような状態でした。彼女は盲目で、耳が聞こえないため、振る舞いも半狂乱状態でした。父親は何とかしたいと思いながらも、施設に入れたいとは思いませんでした。そこで、彼は誰かが家に来て娘の世話ができる人がいないか、手紙で訪ねてきたのです。
そしてこれが、Annie SullivanがHelen Kellerの人生を支える友人になった経緯です。Helen Kellerがノーベル賞を受賞した時、誰が自身の人生に最も影響を与えたかを聞かれました。Helenは迷わず「Annie Sullivanと答えたのです。」
しかしAnnieはこう答えました。「Helen,違います。私たち二人の人生の上に最も大きな影響を与えた女性は、Tewksbury Institute病院の、そのフロア担当のメイドさんなのです。」helenkeller.org.zaにこの話が掲載されています。この名前の知られていないメイドが二人の女性の世界を変え、さらに世界を心から励ますようにしたのです。
イエスは気にかけていたので、このような見下され、無視された人々に手を差し伸ばしました。マタイ25章にはイエスは神の民に語りかけています。
「そうして、王は、その右にいる者たちに言います。『さあ、わたしの父に祝福された人たち。世の初めから、あなたがたのために備えられた御国を継ぎなさい。あなたがたは、わたしが空腹であったとき、わたしに食べる物を与え、わたしが渇いていたとき、わたしに飲ませ、わたしが旅人であったとき、わたしに宿を貸し、わたしが裸のとき、わたしに着る物を与え、わたしが病気をしたとき、わたしを見舞い、わたしが牢にいたとき、わたしをたずねてくれたからです。』すると、その正しい人たちは、答えて言います。『主よ。いつ、私たちは、あなたが空腹なのを見て、食べる物を差し上げ、渇いておられるのを見て、飲ませてあげましたか。いつ、あなたが旅をしておられるときに、泊まらせてあげ、裸なのを見て、着る物を差し上げましたか。また、いつ、私たちは、あなたのご病気やあなたが牢におられるのを見て、おたずねしましたか。』すると、王は彼らに答えて言います。『まことに、あなたがたに告げます。あなたがたが、これらのわたしの兄弟たち、しかも最も小さい者たちのひとりにしたのは、わたしにしたのです。』」
恐らくは皆さんは世の中を良くしている人であり、現在歴史を作っている人であったり、或いは先ほどの憐れみ深いメイドの方のような人かもしれません。私から言えることは、ブラウニーをいくつか焼いてそこに行くのです。なぜなら、街角で見かける飢えた人とその横に飢えたイエスがいるからです。忘れないでください。差し出す救いの手を見つけるのに最も適した場所とは、自分の手の先なのです。
エド・デルフ/Ed Delph October 18, 2021, CCC
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