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いつ17インチが17インチなのでしょう?

  • Writer: Ed Delph
    Ed Delph
  • Oct 30, 2021
  • 6 min read

よろしいでしょうか? 答えはそれが17インチの時です。今日は野球の歴史の中で語られた有名なスピーチを読んでみて、私の答えの意味について考えてみたいと思います。当時、米国の野球の殿堂の理事長であったTim Meadと、その友人のChris Sperryは、1996年にテネシー州ナッシュビルで開かれた全米ベースボールコーチ連盟の会議で語られたJohn Scolinoコーチのスピーチを思い出していました。以下にSperryの言葉を私が少しだけ編集したものがあります。


1966年、Scolinoコーチは78歳で、1948年から務めていた大学野球のコーチとしてのキャリアを終えて退職してから5年が過ぎていた。彼は人々からのスタンディングオベーションを受け、拍手喝さいの中でステージへと上がり、その実にはダーク色のポリエステルのパンツとライトブルーのシャツ、そして首からはホームプレートを紐で結んでブラざげていた。それは実物大の白いホームプレートだった。


20分ほど話した後、かれはこう言った。「皆さんはおそらく、なぜ私が首からホームプレートを下げているか不思議に思っているでしょう。あるいはもしかしたら私がCamarillo州立病院から抜け出して来たのではないかと思っているでしょう。」かれは少し声を荒げていった。私は、その可能性もあると皆で一緒に笑っていた。

「いや」彼は続けた。「私は年を取っているかもしれませんが、気は狂っていません。今日、私が皆さんの前に立っている理由は、私の78年間の人生で学んだ野球にかかわる人々と、ホームプレートについて学んだことを皆さんと分かち合うためなのです。

この部屋の中に何人のリトルリーグのコーチがいるのかと彼が尋ねると、いくつかの手が上がった。「あなた方は、リトルリーグのホームプレートの幅をご存知ですか?」しばらくの沈黙の後、誰かがもじもじしながら叫んだ。「17インチ?」「その通り」彼は答えた。「ではベーブルースはどうでしょう? 誰かベーブルースのコーチはこの部屋の中にいませんか?」またしばらく沈黙があった。「17インチ?」別のコーチがおどおどと答えた。


「その通り。」Scolinosは答えた。「では高校野球のコーチはこの中に何人いますか?」何百もの手が挙がった。「高校野球のホームプレートの幅は?」「17インチ!」彼らは、自身ありげに答えた。「正しい!」Scolinosは吠えた。「大学のコーチたち、大学野球のホームプレートの幅は?」「17インチ!」コーチたちは声を一斉に挙げて言った。


「誰かここにマイナーリーグのコーチはいませんか?プロ野球のホームプレートの幅は?」「17インチ!」「正解。そしてメジャーリーグでは、ホームプレートの幅は?」「17インチ!」「じゅうなないんち!」彼は確かめていった。彼の言葉は部屋中に響き渡った。「そしてこの17インチの上に球を放れないメジャーリーグのピッチャーをどうする?」静まった。「Pocatello(アイダホ州の小さな町)に送り込む!」彼は大声で豪快に笑った。


「誰もこんなことはしないんだ。こうは言わない。『ああ、いいよジミー。17インチの的に投げられない? じゃあ18インチか19インチに広げよう。20インチにもできるぞ! そうなればそこにボールが行くようになるさ。もし、それでもストライクにならないなら、まだ大きくできるぞ。25インチとか。』」


静寂が会場を覆った。「コーチたち、我々の選手が練習に遅れてきたらどうする?彼が酒浸りだったらどうする? 彼に責任を取らせないか? それともホームプレートを広げるように彼に合わせてルールを変えるか?」


約4000人ほどのコーチたちのおしゃべりは次第に静まり、その年老いたコーチのメッセージの話が広がるにつれ、人々の頭の中の霧が晴れ始めた。そして彼は自分の首から下げていたホームプレートを裏返し、シャープペンシルで何か書き始めた。彼がそれを掲げて人々に見せた。三角の部分を上にし、扉と二つの窓を描いて家になっていた。


「これが今日の家庭の問題であり、結婚の問題であり、私たち親と子供の問題なのです。私たちは子どもたちにしつけをせず、責任を教えない。そしてそこには基準に満たないからと言って、何の咎めもない。代わりに、ホームプレートを広げているだけだ。」


静まった。そして彼は小さなアメリカ国旗をホームプレートに描いた家の上に書いた。「これが私たちの国の学校の今日の問題なのです。私たちの教育の質は坂を転げ落ちるように低下しています。先生たちは教育、そして我々の若い世代を正すのに必要な道具を手放してしまっている。そして私たちは他人にホームプレートを広げることを許している。これは私たちをどこに導いてしまったのか?」


静まった。彼はアメリカ国旗を十字架に書き換えた。「そしてこれが教会の問題。そこでは権威の上の地位に立った人々が若い子どもたちをだまし、残虐行為を何年もカーペットの下に隠し続けるだけだった。この教会のリーダーたちは自分たちの為にホームプレートを広くしたのだ。そして私たちはそれを許してしまった。」


「そして同じことは我々の政府にも言える。私たちのいわゆる代表である人たちは、自分には適用されないルールを作り、私たちに適用している。彼らはロビイストと外国の国々から袖の下をもらっている。彼らは私たちにはもはや仕えていない。そして私たちが彼らがホームプレートを広げることを許したのだ。私たちはこの目で、この国が暗闇に落ちていくのを見つめているだけだ。」


このホームプレートを首から下げた年老いたコーチから、私は人生について何かを学びました。私は自分、自分の弱さ、自分のリーダーとしての責任を学んだのです。私は自分と他人を、自分が正しいと知ることに対して責任を果たさせ、私の家族、信仰、政府、そして社会が誰も望まない道を転げ落ちていかないようにしなければならないのです。


「私はラッキーだった。」Scolinosコーチは最後に言った。「皆さんはこの年老いたコーチから今日、学んだひとつのことを覚えているでしょう。これはこうなのです。『もし私たちが高い基準、私たちが正しいと知っている高い基準、から落ちてしまうなら、そしてもし私たちが我々の配偶者や子供たちが同じ基準に引きとどめるのを失敗したら、もし私たちの学校、教会、政府が自身をその使えるべき相手に対して責任を持つことから離れてしまうなら、その先にあるのはただ一つ。』」


その言葉と共に、彼はホームプレートを胸の前に掲げ、それをひっくり返し、その黒い裏側を見せた。「私たちの前には暗い日々がある。」


Scolinosはこの勧めの言葉で締めくくった。「コーチたち、自分のプレーヤーたちを、彼らがどれだけ素晴らしくても、子どもたち、教会、政府、そして何より、自分を17インチの中に収め続けなければならない。」


Scolinosコーチはこのスピーチを1996年に行いましたが、今日でも十分に通用する話です。ある賢い人がこう言っています。「生ぬるさの程度は、自分が反対しているものではなく、自分が許してしまっているもので計られる。」今日を生きながら、昨日のニュースに不満を言うことは、決して明日を良くはしないのです。正しい変化になりましょう。欠点を探すのではないのです。修復できることを探すのです。


エド・デルフ/Ed Delph, November 15, 2021, CCC


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