7年生についてTom Brokawが学んだこと
- Ed Delph

- Sep 25, 2021
- 6 min read
Updated: Mar 29, 2022
2012年のことでした。私とベッキーはアリゾナ州テンペにおいて、私たちの息子のアリゾナ州立大学の卒業式に参加していました。その卒業式はフットボールスタジアムで行われていました。もうじき卒業する生徒たちが、ガウンに身を包み、スタジアムのグランドの席に座っていました。家族や友人たちは競技場を取り囲むスタンドに座っていました。それは五月のことであり、一年で最も暑い時期です。私が見たところ30000人以上が参加していました。
有名なニュースキャスターのTom Brokawが卒業式を飾るゲストでした。彼は米国では尊敬を集めており、卒業式で彼の講演を聴けることは大きなことでした。Brokaw氏が講演をする番になった時、会場の中の人々の会話のざわめきは静まり返りました。騒ぎまくっている学生たちさえも、静まって大物が何を言うのか注目しました。
Tom Brokawが演壇に上がり、大きな笑みを浮かべて話を始めました。以下が私の覚えている限りのスピーチの始まりです。「さて、今日は皆さんの記念すべき日です。私は皆さんが、それぞれ成長した大人の世界に出ていくことを考えていることを知っています。皆さんはプロフェッショナリズムを期待しています。もはや子供っぽいものを身につけなくてもいいのです。私は皆さんに知らせるべきことがあります。皆さんが成長した人々の世界で仕事を始めた時、皆さんは中学校一年生に戻るのです。」言い換えるなら、自分がそう思っていることと違うということなのです。それは成熟ではないのです。未熟なのです。それに備えるのです。
私は衝撃を受けました。卒業のメッセージの冒頭の言葉としては何という言葉でしょう。現実の世界でより多くの経験を持つ家族や友人たちは笑い声をたてました。生徒たちは周りを見渡し、何が起きているかを見ました。彼らは何が自分の身にこれから起きるのか知らなかったのです。私はTom Brokawの最初の言葉を忘れません。ついに誰かが何か真実で正直なことを言ったのです。
私が仕事を始めた時、それは結婚の一種のようなものでした。つまり、恋は盲目、しかし結婚は現実の目を開くものだったのです。私は中学校一年生がどうやって現実の世界に対応できるのか、想像出来ません。競争があり、駆け引きがあり、噂話をはじめ、非難し、その他諸々の私の思い浮かぶ形容詞があります。中学校一年生化は学問の場、メディア、政府、ビジネス、そして教会で蔓延しています。私たちの周りには、ホームカミングクィーンになろうと競争している女性たちがいます。気取って歩き、格好をつけているホームカミングキングがいます。このコンテストでは、何かをするよりも、そこに参加するためのエネルギーをはるかに費やしているのです。
合衆国の三つの州が互いに競い合う話でこのことを描かせてください。
ニューヨーク州バッファローの郊外で3mほど掘ったところ、科学者たちは100年前の銅のケーブルを見つけた。彼らは、先祖たちが100年以上も前に電話のネットワークを持っていたと結論付けた。
ニューヨーカーだけではなく、その次の週にはカリフォルニア州ロサンゼルスの考古学者たちが海辺の6mほどの深さのところまで掘った。すぐにLAタイムズの記事がこう伝えた。「カリフォルニアの考古学者たちが200年前の銅のケーブルを発見し、ニューヨークよりも100年早く先祖たちがハイテクコミュニケーションネットワークを持っていたと結論付けた。」
一週間後、ウィスコンシン州グリーンベイの地元紙がこう伝えた。「ウィスコンシン州ソビエスキ近くの牧草地で9mほど掘ったところ、役に立たないエンジニアで独学で学んだ考古学者のOle Olsonが何も見つけることはできなかったと報告した。そこでOleは300年前にはウィスコンシンはすでにワイヤレスの時代を迎えていたと結論付けた。それはウィスコンシン州出身者を自慢させるだけのものです。中学校一年の時代にようこそおかえりなさい。
考えてみましょう。皆さんは以前若かったのですが、未熟のままでいることも当然できるのです。皆さんが成人だとすると、未熟は小さな傷のようなものであり、つまりそれが少なければ、自分は良い状態なのです。ですから私が言わなかったことを考えないでください。再び子供のようにふるまい、競争しあい、笑い等々することは素晴らしいことかもしれませんが、それが日常であってはならないのです。自分は成熟した年になっているのであるから、それ相応に成熟した振る舞いをするときがあるべきなのです。それは仕事、結婚、家族の成長の場面で真実なのです。そしてそれは特に他人との会話、他人をどう扱うかの場面で真実なのです。私たちの口から脳までの距離がわずかに数センチでありながら、時としてそれが数キロ先にも感じるのです。
不運にも、Tom Brokawは正しいのです。中学校一年生にようこそおかえりなさい。では中学校一年生の文化の世界で生きることは、どう感じ、どう見えるのでしょうか? それは今日の日常生活のようなものです。見回してみましょう。政治、メディア、政府、ビジネス、スポーツ、芸術などいろいろな場面に存在するのです。では、中学校一年生の何が悪いのでしょうか? もし自身が中学校一年生なら何も悪くないのです。しかし30歳、40歳、50歳、60歳、70歳なのに中学校一年生のようにふるまったら問題なのです。未熟な人々は青臭い社会と文化を創り出すのです。
旧約聖書から決して成長しなかった中学校一年生によって運営されていた社会の結果があります。「あなたがたのうちで、知恵のある、賢い人はだれでしょうか。その人は、その知恵にふさわしい柔和な行いを、良い生き方によって示しなさい。しかし、もしあなたがたの心の中に、苦いねたみと敵対心があるならば、誇ってはいけません。真理に逆らって偽ることになります。そのような知恵は、上から来たものではなく、地に属し、肉に属し、悪霊に属するものです。ねたみや敵対心のあるところには、秩序の乱れや、あらゆる邪悪な行いがあるからです。
しかし、上からの知恵は、第一に純真であり、次に平和、寛容、温順であり、また、あわれみと良い実とに満ち、えこひいきがなく、見せかけのないものです。義の実を結ばせる種は、平和をつくる人によって平和のうちに蒔かれます。」(ヤコブの手紙3:13-18)
さて、私たちはこのままでしょうか? これから良くなるのでしょうか? 私は我々は良くなると言いたいと思います。どうやって?「私が子どもであったときには、子どもとして話し、子どもとして考え、子どもとして論じましたが、おとなになったときには、子どものことをやめました。」(Iコリント13:11)
恐らく、私はこう言えると思います。私たちは病んでいない。私たちはぬかるみに引っかかってしまっているだけだ。ここに私たちがすべきことがあります。良く生き、賢く生き、へりくだって生きるのです。それが私たちが生きる道であり、単に話すだけの道ではないのであり、それが結果を生むのです。つまり、それは老人になる前に成人になるということなのです。
エド・デルフ/Ed Delph October 4, 2021. CCC
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