到達できない期待マイナス現実イコール…?

私たちは奇妙な価値観を信じて正しいとする成功中心主義の世の中に生きています。その奇妙な価値観とは成功の問題にかかわっているのです。もし自分がお山の大将、犬の群れのリーダー、ナンバーワン、ステージ上の伝説と言われたなら、誰もが気に留めるでしょう。私たちは「最新の、最も偉大な、最大の、最高の」等、すなわち成功を意味するものを手に入れるため、或いはそうなる為に日々もがいているのです。その成功、大きさ、そしてその結果得られる尊敬は、私たちの努力を価値あるものとし、私たちの存在意義を証明し、私たちを幸せにするのです。

ここに例があります。あるテキサスの農夫がオーストラリアに休暇に行きました。そこで彼はオーストラリアの農夫に会い、話始めました。オーストラリア人はその巨大な麦畑を見せ、テキサスの農夫はこう言いました。「おお、テキサスじゃあ、この二倍はあるぞ。」彼らは農場を少し歩き、オーストラリア人は子牛の群れを見せました。テキサスの農夫はすぐにこう言いました。「あんたのところの牛よりも倍は大きい、ロングホーンをテキサスでは飼っているぜ。」

しかし、このテキサスの農夫が野原をジャンプして回っているカンガルーの群れを見た時には、会話が途絶えた。「ありゃなんだ?」オーストラリア人は信じられないというような顔つきで答えた。「テキサスにはカンガルーはいないのかい?」教訓;オーストラリアに30回以上行ったが、オーストラリア人と口で勝とうとはしない方が良いと学びました。

私たちは、「失敗(自分の基準だろうが他人の基準だろうが)」が私たちが手に入れようとしている未来の質を悪くさせることになりえる文化に住んでいます。皆さんは誰が全国雑誌の表紙を飾り、誰がテレビに出ているか気づいたことがありますか? 彼らは彼らは、「最新の、最も偉大な、最大の、最高の」のものやタイトルを手にしている人たちです。しかし95%の経営者、牧師、インフルエンサー、夢を追う者たち、リーダーたち、或いは自分の夢、ビジョン、希望、ゴール或いは望み等を持ったことのない普通の人々はどうでしょうか?　自分の持てるもので最善を尽くしながらも、自分の今の人生の時点で自分がこうありたい、今このステータス、キャリア、経済的立場に立ちたいと思っていた状態との間にかなりのギャップがある人々はどうでしょうか?

多くの人々は自分が願っていた状態と自分がある状態にギャップを抱えているものなのです。何故でしょうか? 私たちの文化は「大きさまたは成功=幸せ」という嘘を内在しているからです。私たちは、どうにかして雑誌の表紙を飾った5%の人々を偶像化し、真似をしているのです。ここに現実があります。全員がアメリカ大統領、大企業のCEO、次のアメリカのアイドルになれるわけではない。

この世の方程式が私たちを幸せにしたり、不幸にしたりするのです。幸せとは期待から現実を差し引いた差なのです。ですから、誰かの人生が、その期待よりも良いものなら、その人は幸せなのです。しかし、現実が期待よりも悪ければ、その人は不幸なのです。そしてその人たちは落胆するのです。彼らはストレスを抱え、怒り、うわべを繕い、或いは他人を非難するのです。そして彼らはギブアップするのです。彼らの思いは「誰に何を言われても、とにかく私は自分の望みを手にできなかった」

Clergy Care のAl Ellsは「多くの男性がうつは女性の問題だと考えているが、それは男性の問題だ。なぜなら82%の男性がうつに悩んでいるからだ。」何故でしょうか? 彼らの期待と現実、自分がこうありたいと思った場所と今いる場所のギャップなのです。思い出してください。男の仕事は、その人の外見と存在意義を決定するのです。そして多くの女性たちも「非現実的な期待 – 真の現実」によるうつ症状を、キャリア志向で追及していくと正確に体験するのです。

ここに問題があります。うつは生気のない状態を生み出します。生気のない状態とは何でしょうか? それは感情的に再び立ち上がることが出来ないことです。それは私たちがこれ以上は、ごみを抱えきれない状態です。ビジョン、情熱、喜びを見出すことが困難な状態です。それは私たちがすることが「何も変えないし、何も変わらなかった」と感じる時なのです。それは私たちが「もうどうでもいいや」と言った時なのです。私たちは焦点を合わせるものに苦しみます。私たちは以前のように水の上に顔を出せないのです。私たちは疲れたと感じ、イライラし、憔悴し、ストレスを抱え、混乱し、恐れに満ち、怯え、周囲と断絶し、孤立するのです。私たちは命とエネルギーを求めて叫ぶのですが、手にすることが出来なくなるのです。

そのような時、多くの人はどうするのでしょうか? 彼らはギブアップするか、降参するか、行動をやめてしまうのです。自分の生気のない領域を刺激したり、目覚めさせようとします。人々は、生気のない領域、或いは傷ついた領域をやわらげ、癒そうとするのです。その結果は? 離婚、不倫、ポルノ、ドラッグ、アルコール、怒り、或いは過剰防御(これ以上の喪失への恐れから壁を作り上げる)、過食、浪費ではないでしょうか? 多くの人々は、「生気のない状態」や自分の感じる痛みから遠ざかる為にありとあらゆることをするのです。

そしてそのようなことはどこから来るのでしょうか? 間違えた、自分を消耗させる思考です。「私の幸せや存在意義は、周りの人間に対して自分が期待していた通りに、周りの人々が自分の達成に気づくことだ」それは生きることではないのです。それはパフォーマンスなのです。それは取るに足らないことの追及なのです。私はこの問題に戦う聖書の言葉を知っています。「主はそれよりも多くのものをあなたに与えることがおできになります。」第二歴代25:9。

来週は私たちがどうやって期待と現実のギャップに至るのかについて考えたいと思います。人生という試合に戻りましょう。戦場で負傷したり、行方不明になることはあります。しかし敵の捕囚になったり、敵に降伏することは別のことです。私たちの悲惨な心の状態をメッセージに変えましょう。私たちは先ほどのテキサスの男をもう一度、馬の背に乗せることが出来るのです。

Ed Delph August 23, 2021. Part 1 CCC

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